女神の纏足



「そうですね、フード脱ぎます」


私はよくわからない宣言をしてフードを脱ぐ


そしてフードからお気に入りの長い髪を出した



久しぶりにフードをとるとなんだか視野が広くなった気がする


青年を見ると穴が開くほど私を見つめていた



「なんですか?」


「…いや?」


そう言いながら私を見る青年はニコニコとにやけ始めた



「なぁ、こっちくれば?」


そう言われたので青年の座る椅子に近付く

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