女神の纏足


監視


やっとの思いで呑み込む




出会ってから、監視されていた


当然と言えば当然


王子様なのだもの仕方ない



分かってはいても心に少しの靄が落ちる



「不愉快だろう、それは謝る。けれど理解してほしい、誰であろうとそうしたんだ。」



「…はい」


本当に仕方がないことなのは分かっているから頷く外ない



心のどこかで、

現実を噛み締めざる得ない



私の世界は甘くて狭い…


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