女神の纏足
聞き間違えかと思った
肩に押し付けられこもった言葉はいつもの彼では考えられない
「…」
身体が離れると顔が近付いてくる
「…っ」
無言のキス
いつもの甘すぎるものではなく、触れるだけのキスなのに何故苦しくなる
「…そんな顔をするな。離れるのは一週間ほどだ。」
「えっ?」
「私たちも王都へ戻るからな」
…先程までのはなんだったのだろう
なんだか恥ずかしい、永遠の別れみたく別れを惜しんでいたのに…!
というか!ユニ様もさっきまで!