女神の纏足


カクン、と揺れを感じて目を開く



「ああ、目覚めましたか?」


目の前に座るラウ様


座りながら眠るなんて、器用なことをしてしまったようだ



「ここ、は?」
       

外の過ぎゆく建物を見つめる


「王都ですよ」



ここが、王都


ランダも綺麗だったが、比べ物にならない綺麗さ


洗礼された建物たち。外を行き交うのは馬車と綺麗な紳士淑女の方達。



フードを被っている人がいない


ランダとは真逆だ


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