女神の纏足


それから私は一切口を閉ざしたままだった


王宮に着くと、そんな私を見かねてラウ様は王宮の一室へと案内してくれた





「何かあったらその辺のメイドに私を呼ばせてください」


それだけ言い残すとラウ様は部屋を出ていった





その瞬間、なにか事切れたように力が抜けていく



「ラオス、レヴィアタン…」



ペタッと床に座り込む



「純血種…死んだ…」



ただ並べる単語が静寂な部屋でいやに大きく聞こえた


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