女神の纏足
「で、では失礼します。」
朝食と着替えを置いて彼女は早足に部屋から出ていった。
「ふぅ」
知らず知らずのうちにため息が漏れる。
気を張ってなくてはならないというのはなかなか体力を使う。
「頂きます。」
目の前に置かれた食事を口に運ぶ。
食べた後目を見開いた。
「…美味しい!」
昨日までどれほど無心で食事をとっていたのかを思い知らされる。
「知ったらコックさん怒るだろうなぁ」
心の中で作ってくれた人に謝り完食した。
着替えてしばらくすると昨日ぶりのラウ様。
「では今日は研究所に案内いたします。」
さぁ、いよいよだ。