女神の纏足



「じゃあ。」



ラウ様の動揺が痛々しいほど空気から伝わってくる。





「どうしろって、言うんだよ…。」



きっとこの人は、当人である私より心を痛めてるんだろう。


主を思い。主の悲しみを背負い。








「…あ、」



「どうした?」



初めて声を上げた私にベル様が反応する。




「ラニア様…。」



そう、


″そっくり″


そう嘆いたラニア様は気づいてる…?という疑問。




「ラニアにあったのか?」


ラニア、そう呼んだベル様に違和感は感じたもののそれよりも問われた質問に答える。



「昨日…。」


「きっと気づいてるな…。あれはその辺の探知能力がずば抜けてる上に二人の関係を知っているからな。」


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