女神の纏足
急激に焦りを感じる。
だってこれは、永遠に葬られるべき罪なはず。
これが露見すれば、私には想像もつかない事態を巻き起こすことになるんじゃないだろうか。
「ど、どうしよう…」
「…ラニアは問題ない。」
焦る私とは反対に落ち着きを見せるベル様。
「あいつがこれを公にすることはないだろう。」
その言葉に安心したのは私だけで、
「そうとは限らない。」
ラウ様は違ったらしい。
「このことが露見されればユニの地位も揺らぐ。」
いつもよりきつい目をしたラウ様に不安を感じる。
「ユルを担ぎ上げたいあの方からしたら、チャンスだろ?」
それは、
私の存在が、ユニ様を苦しめる。
そういうこと。