女神の纏足



最終的にラウ様は、言うとも言わぬとも断言はしなかった。




でも、言わないと思う。


いや、信じたい。









その数日後。


ラウ様からユニ様が城内に戻られるという知らせを受け、私は足早にある場所へ向かっていた。




「ここで結構です。」



案内をしてくれたリリアにお礼を言い、ノックの後返事のあった扉の中へと足を進める。



「失礼します。」



椅子に座る彼女と、話をするために。




「…ラニア様。」


< 247 / 332 >

この作品をシェア

pagetop