女神の纏足


「外に?」


「はい」


「少しお待ち下さい。すぐに用意致します」


「え、いえ。一人で出かけますので」

 
ラウ様は怪訝そうな顔をする



「一人でですか?一人では危ないですし…」



「すぐに戻ります。ご心配はご無用」



言い切る私に安心したのかラウ様は顔を上げる



「あぁ、そうですね。では、御気をつけて」


「はい」


ラウ様に許しをもらい私は早足で外に出た


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