女神の纏足


外はまだ太陽が出ており夜ほどの活気はない


騒がしくなるのはもう少ししたらだろう



その前に見つけなくては



「何かお困りですか?」





「ずっとキョロキョロなさってましたので、気になって。消して怪しい者ではありません」



そう言って手を上げて笑う男に何故か懐かしさを感じる


この人だ



「少しばかり困ってまして、よろしければお手を貸して頂けますか?」



「ええ、喜んで」


そういった男を先導して歩く


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