女神の纏足


「何に困っておられるのですか」



「ええ、少し重たくて動かない物があるんです」


「ああ、それは大変だ」



路地裏に入ったところで私は足を止める



「ここですか?」



「ええ」


私の前へ出てあたりを見渡す男




「何も無いように見えますが、っ!」



振り向いた瞬間、私は男の首に腕を絡めた



その拍子によろめいた男の背中には壁



好都合


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