女神の纏足


「なにを、!」


「嘘ついてごめんなさい」


狼狽する男に続けた



「でも、どうしてもお腹が空いていて」


男の瞳に炎がチラつくのを確認する



「ねぇ、お願い。少しだけ」



甘い声で囁きながら顔を近づける



男の目に欲望の炎が灯ったことを確認して唇を寄せる



丁寧に、味わうように


ユニ様のキスを思い出しながら真似る



男の手が私の腰に回り私は唇を少しずつ首筋に寄せていく



そして首筋にキスをした時だった


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