女神の纏足



「何をしている」



その無機質な声にそちらに振り向くと



そこに居たのは紛れもない、今私がイメージしていたユニ様だった



「ゆに、様」


思わぬ出来事に思わず硬直する



が、それも一瞬だった



ずっしりとした重みを感じた次の瞬間には、ズルズルと落ちていく目の前の男


まるで糸の切れたマリオネットのよう



しゃがみ込み男の顔を覗きこむ


「どうしたの!?」


どうすれば!


顔を上げて思わず硬直する


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