女神の纏足

水やり




宿に戻る頃には日は完全に沈み町は活気に溢れていた



宿に戻りかなり時間が経つがユニ様が戻る気配はない




「あの、やっぱり私戻ります」 


椅子から立ち上がった私にラウ様が振り返る



「どこへです?」


「どこって…」


「ああ、ユニ様ですか?」


思い出したかのように言ったラウ様に不信感を抱く



「どこに居られるかも分かりませんし、放っておいても大丈夫ですよ」


何処に居るかわからない?


「さっきの所にいるのでは?」


< 53 / 332 >

この作品をシェア

pagetop