女神の纏足
首を振って違うことを考えようとする
でも何も思い浮かばなくて、出てくるのは昨日のことばかり…
「マリア様」
真上から声が聞こえて現実に戻る
「貴方は可愛い人だ」
そう言って頭を撫でてくれるラウ様
その言葉にはドキッとしたけどその手には安心感を感じる
「どうか深みには嵌らないよう…」
不吉な言葉と共に安心させてくれる手が離れていく
それだけで心細くなる
「それはどういう…」
私の言葉がその先に進むことはなかった