女神の纏足



「いえ、なんでもありません」


ニッコリ笑うとユニ様は怪訝そうな顔をした



問い詰められたくはなかったので、そう言えばと話題を変えてみる



「あの時どうしてあそこにいらしたのですか?」


一瞬ユニ様の目が横へ逸れる



「君と同じ目的だ」


違和感


一瞬合間があった気がした



けれどその理由もすぐにわかる



「女を探しに街を徘徊してたのですよね」


ラウ様の嫌味っぽい言い方に反応するユニ様


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