女神の纏足



「はぁ、私を呼んで下されば…」


思わずため息が漏れる



「こんな楽しみ、譲ってどうする」



自覚ありなのが余計にたちが悪い



「他のもので満足できなくなったらどうするんです…」



「悪くない。また私の血を与えるまで」 


そう言って笑うユニは心底楽しそう



あの純粋なお嬢様を思い出し、思わず眉間にしわがよる



「次は私が…」



「だめだ」



ユニにより遮られる




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