女神の纏足




「そうか、やっと見つかったか」



話し声が聞こえて思わず足を止める



「ああ、私達も明日には着く」



誰かと話しているのだろうか



だけどここは砂漠の真ん中、人なんていないはず…



それに相手の声は聞こえない…



「ああ、見失うなよ」



そう言ったのを最後に話し終えたのか話し声が止む



ふと頭を過ぎったのはテレパシーといわれる能力


血でつながりを持つ眷属(けんぞく)と遠隔感応出来るというもの




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