女神の纏足



「あ、」


少しずつ動き始める頭



ラウ様の背後に広がる晴天




夢、か




「マリア様?」



心配そうに覗きこんでくるラウ様



「…ご、ごめんなさい」



「いえ、それより大丈夫ですか?」



「はい…」


「今、ユニ様が水を…」



ピクっ



ユニ様、というのに反応した私をラウ様は怪訝そうに見つめる



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