女神の纏足



ああ、言われてみれば


確かに視線を感じた



「これが、いけなかったのですね。」


そう言って少女は着ている服を見る



「……」


「ああ。でも買わなくてはいけませんね。」


「…ないのか?」


「ええ、同じようなものしか」


「…宿にくればあるぞ」


少し考え込むようにして男は言った



「宿?」


「ああ、一緒にいるやつがいっぱい持ってる。」



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