白いジャージとオレンジジュース
「あっらがき先生~!!元気?」
元気いっぱい走ってきて俺の背中を引っ張るのは、徳田だった。
「お?お前こそ、元気?」
「元気だよ~!」
少しだけ変わってくれたお父さんと、何とかうまくやっているらしい。
「ねぇ、生徒会長の大和君、今どこにいるかわかります~?」
「さあな、大和も忙しいから。生徒会室かな?」
徳田は、生徒会長の大和の追っかけで、毎日楽しそうだ。
他にも多くの女子生徒が彼を追っかけていて、アイドル的存在になっていた。
俺は、徳田の様子を斉藤先生に報告しようと思い、斉藤先生を探した。
国語の担当教師の集まる部屋へ向かう。
ノックをしたが、誰もいないようだったので、俺はメモでも残そうかとドアを開けた。
あれ?
話し声が聞こえた。