白いジャージとオレンジジュース






「先生、聞きたかったんだけどさ」




たっくんが珍しく真剣な声で、切り出した。


何を言い出すかと思えば・・・・・・





「教師が生徒に恋するってどういう気持ちなの?」





ストレートな質問に、俺は一瞬答えに困ってしまう。




龍もニヤニヤしながら俺の顔を覗き込む。




肩を抱かれた俺は、目を閉じてみた。






「そうだな。どうしていいのかわからない気持ち、かな。絶対に好きになっちゃいけないって毎日毎日自分に言い聞かせて。でも、そう思えば思うほど、直のことしか考えられない自分がいて。直は特別だった。生徒だからとかじゃなく、どんな状況で出会ったとしても、俺達は結ばれる運命だった」






何言ってんだぁ?俺。




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