白いジャージとオレンジジュース
「それくらい好きじゃなきゃ、生徒と恋愛なんてできないよな」
たっくんは言った。
その通り。
斉藤先生と大和は、あっさりと別れた。
お互いに別の道を歩み始めた。
スリルを楽しんだり、禁断の恋に酔っているようじゃ、続くはずがない。
そんな甘いものじゃない。
だけど、俺がしたことは間違っていた。
世間からは責められる恋愛なんだから。
「今となっては良かったけど、やっぱりだめだったよな」
俺がそう言うと、たっくんが静かに言った。
「いいんじゃない?恋愛に正解も間違いもない。愛を貫いたんだから、もう後悔するのはやめようよ、先生」
ポンと肩を叩かれた。
俺は気持ちが軽くなった。