白いジャージとオレンジジュース
男同士の時間
―男同士の時間―
夕食を一緒に食べる予定だったので、女性陣は鍋の用意を始めた。
「じゃあ。男5人で公園行ってくるよ」
俺とたっくんと龍、そして、小さな男子2人を連れて。
男だけの秘密のデートだな。
「くもっ!!くも!!」
虎太郎が興奮気味に言う。
その声を聞いて、俺は虎太郎の指差す方向を見た。
「お!雲だな。虎太郎」
「くも~!もくもく、くもいっぱい~」
空に浮かぶたくさんの白い雲を見て、喜んでいた。
「龍、お前の息子、最高の育ち方してるよ!」
俺はドンと龍の背中を叩いた。
龍は、雲を見つめながら照れくさそうに笑った。