白いジャージとオレンジジュース
「そ、そうだよっ!俺だって、どれだけ我慢したか」
「え?我慢したぁ?」
といじわるな微笑みで俺を見つめる。
「いちおう、我慢してたんだぞ」
「わかってるよ、和人~」
なんだか、子供が生まれてから、俺は完全に直の大きな心に包まれている気がする。
直の方がしっかりしていて、俺はすっかり甘えさせてもらっているような。
「またスイッチ入れるの?」
俺がそう言うと、直は空の頬にチュッとキスをした。
「俺にも~」
と甘えてみる。
一番後ろの席に座っていて良かった。
俺は、愛する妻から、ラブラブなキスをもらえて、ニヤニヤしていた。