白いジャージとオレンジジュース




「ちょっと飲ませてくるね」


と直が隣の部屋へと行った。




女性陣はみんな直についていく。





また男だけになったリビングで本音トークが始まる。






「実際、どうなんすか?やっぱり、変化ありますか?」



興味津々に要君が俺に近付いた。



「何が?」



「出産に立ち合うと、嫁さんのこと女として見れないとかよく聞くんですけど」




俺は直の出産に立ち合った。



直の苦しむ姿もしっかりと胸に刻んだし、生まれた時の直の笑顔も鮮明に覚えてる。




「全然そんなことねぇな。もっともっと愛しくなるよ。俺の場合だけど」





本当にそうだった。


女性の強さを感じた。


命ってすげぇなって思った。




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