白いジャージとオレンジジュース
「ねぇ、先生。徳田さんって子から手紙が入ってたよ」
「え?嘘だろ?」
直が持っていたピンク色の封筒。
「もしかして、いじめられてる子?先生に助けて欲しいんじゃない?」
直はそう言って、本気で心配してくれた。
これ以上隠すことはできない。
直にアドバイスして欲しい気持ちもあった。
女の子の心ってよくわかんねぇから。
「実はな・・・・・・」
俺は、簡単に徳田のことを直に話した。
俺を好きなようだってことと、ストーカーっぽい行動をする子だってこと。
「そっかぁ。そういうの最近なかったからなんだか久しぶりだな」
と直はにっこりしながら目を閉じた。
「こういうやきもちっぽい気持ち、新鮮だぁ~」
なんてニヤニヤするんだもんな。
直の変化にびっくりな俺。
やっぱり母になると強くなるんだろうか。