白いジャージとオレンジジュース
「直、強いな」
「そう?だって、もう先生のこと信じてるし、大丈夫だよ。先生なら、徳田さんのことも助けてあげられると思うよ」
俺は、キョトンとしてしまう。
「助ける?」
「うん。きっと、何か悩みがあるはずだよ。依子だってそうだった。ストーカーしちゃうくらい先生を必要としてるんだよ。だから、きっと何か抱えてるんじゃない?」
直、愛してるよ。
直、本気で・・・・・・ありがとうな。
「直、ありがとう。そっか。そうだよな」
「うん。1度、ちゃんと話を聞いてあげたら?」
「直は平気なのか?」
「ちょっと嫉妬しちゃうけど、そういうのも必要でしょ。ふふ。改めて、先生のこと好きなんだな~って実感できて嬉しいもん」
直は、空を抱っこしながらそんなことを言った。
本音ではないのかもしれない。
俺を安心させるための嘘かもしれない。
でも、確実に直は変化していた。
母になり、強く、優しく、大きくなった。
改めて・・・・・・
惚れ直してる俺。