白いジャージとオレンジジュース
向き合う勇気
―向き合う勇気―
徳田と向き合う決心をした俺。
校門で生徒に挨拶をしながら、どう切り出そうかと考えていた。
高校生の心はガラスでできている。
やり方を間違えれば、ガラスが割れてしまう。
「おっはよ~!先生」
綺麗な青空を見上げていた俺の腕に絡み付いてきたのは、徳田だった。
「お、おはよう。話あるからあとで来てくれるか」
俺が呼び出すといつも嬉しそうにする徳田。
好きになってくれてありがとう。
だけど、どうすることもできない。
ごめんな。
昼休みに生活指導室で話すことにした。
喜多先生からのアドバイス。
“あくまでも教師の顔を保て”とのこと。