白いジャージとオレンジジュース
「スカートの丈、また短いぞ」
俺は徳田にスカート丈を直させてから、部屋に入れた。
「先生とふたりきりだぁ~」
俺に注意されることはわかっているだろうに。
だからこそ、気付かないフリをして無理して笑顔を作っているのかもしれない。
「何か、悩みあるのか」
俺がそう切り出すと、徳田は驚いた表情をした。
昨日の手紙には、特に悩みが書かれていたわけじゃない。
「何かあるなら俺に話して欲しい」
直の直感は当たる。
徳田は何か悩んでいる。
何か、寂しさを抱えている。
直に言われてから、俺もそう思えてきて。