白いジャージとオレンジジュース
Sky.3

直の存在




―直の存在―





家で酒を飲むなんて滅多にない俺。



今日は、ビールを飲んだ。






「なぁ、直」



「ん?」




空に母乳をあげている直は、母親の顔をして俺を見た。





「俺、救えるかな」




「先生なら大丈夫だよ」






直の言葉は魔法の言葉。


俺の背中を押してくれる。





< 59 / 210 >

この作品をシェア

pagetop