白いジャージとオレンジジュース
ある日の夜。
これからのことを考えながら、星を眺めていた。
ベランダでひとり。
「せ~んせ」
俺の背中に触れたのは、直だった。
空を寝かせに寝室に行っていた直が戻ってきた。
あの時のことを思い出す。
俺が切ない想いで夕焼け空を見つめていたあの日。
俺の背中に触れた直。
矢沢直。
「なお~」
俺はぎゅっと直を抱き締め、パワーをためる。
「充電、充電~」
直はクスクスと笑いながら、俺の胸を叩く。
「一生懸命な先生、素敵だよ!!」
そんな嬉しい言葉をもらって、俺は深呼吸をした。
よし、頑張ろう。
直の存在は、俺にとって本当に特別なんだ。
直、いつもありがとな。