白いジャージとオレンジジュース
不倫疑惑
-不倫疑惑-
真っ青な空。
雲ひとつない青い空を見上げて、車に乗り込んだ。
もう、秋の匂いがする。
徳田の問題が少しだけ明るい方向へ向かったことに、俺も直も喜んでいた。
きっと、空も。
すがすがしい気持ちで学校へ向かった俺だったが、大問題が待ち受けていた。
車を降りるとすぐに生徒が俺の元に駆け寄ってきた。
俺のファンだと言っている2年の生徒だった。
「先生、最低!」
と言い放ち、俺の胸を叩いた。
「何?」
「自分が一番知ってるんでしょ?信じられない!奥さん、かわいそう」
涙を流しながら、そんなことを言う女子生徒。
廊下の窓から、多くの生徒が俺を見ていた。
一体何があったと言うんだろう。