いやいや、おかしいでしょ

3-1

と書かれてある茶色いドアを開けた。

シングルの木のお洒落なベッド

椅子と小さなテーブル

ひとつのワインレッドのソファー

そして小さなクローゼット

壁には鏡が掛かっていて

もうひとつの個室は、ユニットバスだった。


小さなテーブルの上には

薔薇とかすみ草の入った花瓶と

[彩津 倫様]
と書かれたプレートと鍵が置いてあった。

床には、私が倒れた時にここに届けられたであろうキャリーバッグが置いてあった。

バッグをあけ、クローゼットに手早く服を入れた。

家族写真を小さなテーブルの上に乗せ、

バッグを閉じた。

それから、お母さんが持たせた
お弁当を頬張った。


< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop