三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
  と、その時
「あっ、女将さん悪いけど増えた人数分だけ懐石料理の追加をお願い出来るかな?」
  と貴文は女将に追加分のオーダーをした。



「はい。かしこまりました」
  と言って丁寧にお辞儀をすると女将はその場を離れた。


  そして貴文は
「立ち話もなんだから此方に座って下さい」
  と鶯の間のお座敷に座るようにと勧めた。



「じゃあお言葉に甘えて中に入ろうか」
  と言うと楓駕(ふうが)は先頭をきって個室に入った。
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