三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
  ココは七乃葉の行き着けのお店ライムライトである。




『あーっ!全く。これが飲まずにいられますかっての!』とスカイフィズをガブ飲みしながら、心の中で独り美園は管(くだ)を巻いていた。




  そんな美園がスカイフィズを一気にあおるように飲んで、ついに三杯目をお代わりして、ホンワカ気分でいた頃
「お・ま・た・せ美園。あっらあー珍しい。美園ってばスカイフィズ飲んでるんだ」 
  と暢気(のんき)に言って七乃葉は美園のその見事な飲みっぷりに思わず目を見開いた。




「あー。七乃葉こんばんは~。そうよおー。飲んでますよおー。七乃葉お薦めのスカイフィズう~」
  と美園は言いつつ半ばトロンとした目を七乃葉に向けた。
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