三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
「うん。あのね、楓駕(ふうが)の義姉である紫苑さんの旦那さまが、つい最近よりによって紫苑さんの親友と不倫をしていて、子供までいた事が解ったの。でもって2人はこの前正式に別れる事になったのね。だから楓駕にファミレスの代表取締役になって貰いたいって言い出した訳。それに、な・なんとあろう事か紫苑さんは、ついでに私と楓駕が結婚をして2人してファミレスを盛り立てて行って欲しいだなんて事まで言い出したのよ。ちなみにまだ楓駕と私は恋人同士と言う関係に移行していないのによ。これって誰が考えたって可笑しいでしょう?」
と美園は一気にまくし立てた。
「あら?そんな事なの?良いんじゃない。美園楓駕君と結婚しちゃえば。だって美園は楓駕君とは長い付き合いな訳でしょう。だったら別に問題ないんじないかしら?」
と七乃葉はあっさりとそう答えた。
「うーん。確かに七乃葉の言う事は的を得ているんだけどね。でもやっぱり私的にこう言う事は、一応段階を踏んでからでないとダメな気がする訳よ」
と美園はフルーツの盛り合わせの中からマンゴーを選んでフォークで突き刺すと、即口に頬張りながら言った。
「て言うかさ私はむしろ紫苑さんのご主人を寝取った挙句、子供まで作ってしまった女性の事の方が断然気になるわあ。だってそれってさ。私と美園に置き換えたら絶対に有り得たら可笑しい事な訳じゃない。それをいとも簡単にやってのけれるって事は、どんなに考えてもその愛人?って性悪女にしか思えないもの。まあ、そんな非常識な事をすればいずれはその人自身に必ずそれ相当の見返りが降りかかってくるとは思うけれどね……」
と七乃葉は感慨深気に言った。
と美園は一気にまくし立てた。
「あら?そんな事なの?良いんじゃない。美園楓駕君と結婚しちゃえば。だって美園は楓駕君とは長い付き合いな訳でしょう。だったら別に問題ないんじないかしら?」
と七乃葉はあっさりとそう答えた。
「うーん。確かに七乃葉の言う事は的を得ているんだけどね。でもやっぱり私的にこう言う事は、一応段階を踏んでからでないとダメな気がする訳よ」
と美園はフルーツの盛り合わせの中からマンゴーを選んでフォークで突き刺すと、即口に頬張りながら言った。
「て言うかさ私はむしろ紫苑さんのご主人を寝取った挙句、子供まで作ってしまった女性の事の方が断然気になるわあ。だってそれってさ。私と美園に置き換えたら絶対に有り得たら可笑しい事な訳じゃない。それをいとも簡単にやってのけれるって事は、どんなに考えてもその愛人?って性悪女にしか思えないもの。まあ、そんな非常識な事をすればいずれはその人自身に必ずそれ相当の見返りが降りかかってくるとは思うけれどね……」
と七乃葉は感慨深気に言った。