三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
  そして観覧車の入り口に着くと楓駕(ふうが)は乗り物券を2枚買ってその乗り物券を係りの人に手渡すと、早速美園を先に観覧車に乗せ、急いで楓駕も観覧車に乗り込んだ。そして観覧車の席にそれぞれ素早く座り、美園と楓駕の2人はじょじょに上に向かって動き出す観覧車の窓の外を見下ろした。




「わあーステキ!ゆっくりと遠ざかる景色がとってもキレイに見えるわ!」
  と美園はハイテンションな声で叫んだ。




  観覧車が少しづつ上昇するにしたがって観覧車の中はもうすっかり2人だけの世界のようになった。すると楓駕(ふうが)が突然に美園の隣の席に移動をしてきて肩を抱き寄せると、おでこに軽いキスをしてきた。なので美園はそれに素早く反応して、楓駕の口びるにそっとフレンチキスのお返しをした。




「あー幸せ。こうして大好きな彼(ひと)と一緒にいられて」
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