三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
  そんなやり取りを七乃葉と紫苑がしている中、IH(あいえいち)の上に載せられていたお鍋が噴出した。




  それを見て素早く
「ではお鍋のお湯も噴いてきたようなので、早速ババアを入れてみましょうか」
  と美園が言うと




「だね。ではまずは俺がババアを入れるね」
  と言うと楓駕(ふうが)はババアの切り身を菜箸(さいばし)で掴みお鍋の中に入れ、続いて楓駕の母親の心音が次々に割と煮えにくい野菜やクズキリと言った食材を、お鍋の中に入れてゆきひとまず蓋をした。




  そしてしばらくするとお鍋が再び良い具合に噴いてきたので、紫苑が蓋を取りお鍋のアクを丁寧に取り始め
「もう大体食べられる感じになってきたから食べましょうか」
  と言うやいなや
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