三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
第2章‐パニクリついで?!
告別式の日は丁度クリスマスの日だった。雪だったら少しは耐えれるんだけれど、生憎その日は朝から冷たい雨がシトシトと降りしきっていた。
だから『もうおじさまったらよりによってなんでクリスマスの時期に心臓発作なんか起こして倒れるかな?
って言うか、最悪』と多少心の中で悪態をつきながらも美園は、黒の喪服に身を包み黒の傘を差して告別式の会場である聖(せんと)メモリアルホールに、いそいそと出向いた。
そして目的場所である聖メモリアルホールに着くと、数珠(じゅず)と白いハンカチを手に美園は終始俯(うつむ)き加減で手早く焼香を済ませた。
だから『もうおじさまったらよりによってなんでクリスマスの時期に心臓発作なんか起こして倒れるかな?
って言うか、最悪』と多少心の中で悪態をつきながらも美園は、黒の喪服に身を包み黒の傘を差して告別式の会場である聖(せんと)メモリアルホールに、いそいそと出向いた。
そして目的場所である聖メモリアルホールに着くと、数珠(じゅず)と白いハンカチを手に美園は終始俯(うつむ)き加減で手早く焼香を済ませた。