三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
『うーん。ちなみに私と楓駕(ふうが)とチーフマネージャーの三人は厳密には同じファミレスで働いていて、楓駕はおじさまの息子でチーフマネージャーはおじさまの娘婿な訳で、そしておじさまがファミレスの経営者だったのだ。
この事はもはや動かしようがない事実な訳で。って言うか、そんな取り留めのない事を考えていたら、美園の脳ミソは少しづつ緩んできて、それが次第にもつれにもつれて、しまいにはグチャグチャとこんがらかってしまった。
でもってようやくメモリアルホールから歩く事およそ3分余りで、美園は楓駕(ふうが)と待ち合わせたオネー系のマスターYONKO(よんこー)が経営している喫茶店『エトランゼ』に辿り着いた。
だから美園は喫茶店のドアを開け傘を傘入れに入れると、表通りが良く見える席に座り取あえずコーヒーをオーダーした。
そして少し雨に濡れてしまった喪服の水滴をハンカチで丁寧に拭いて椅子に座ると、今度は手にしていたバッグの水滴にハンカチをそっと押し当てた。
この事はもはや動かしようがない事実な訳で。って言うか、そんな取り留めのない事を考えていたら、美園の脳ミソは少しづつ緩んできて、それが次第にもつれにもつれて、しまいにはグチャグチャとこんがらかってしまった。
でもってようやくメモリアルホールから歩く事およそ3分余りで、美園は楓駕(ふうが)と待ち合わせたオネー系のマスターYONKO(よんこー)が経営している喫茶店『エトランゼ』に辿り着いた。
だから美園は喫茶店のドアを開け傘を傘入れに入れると、表通りが良く見える席に座り取あえずコーヒーをオーダーした。
そして少し雨に濡れてしまった喪服の水滴をハンカチで丁寧に拭いて椅子に座ると、今度は手にしていたバッグの水滴にハンカチをそっと押し当てた。