三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
ちなみにこの時気付けば美園はあまりの出来事に、思いっきり取り乱していた。
そして美園の大きな瞳(め)からは、次第に大粒の涙が頬を伝いこぼれ落ちた。
だが美園はひとしきり泣いた後幾分か冷静さを取り戻し、おじさまには今迄お世話になったのだから、せめてお線香の1本でも手向(たむ)けたいと言う神妙な気持ちになり、告別式の会場に行って見ようと思い立った。
そして美園の大きな瞳(め)からは、次第に大粒の涙が頬を伝いこぼれ落ちた。
だが美園はひとしきり泣いた後幾分か冷静さを取り戻し、おじさまには今迄お世話になったのだから、せめてお線香の1本でも手向(たむ)けたいと言う神妙な気持ちになり、告別式の会場に行って見ようと思い立った。