三種の神器‐戸嘴美園(こはし みその)の場合
「うん。勿論元気。元気。で、美園はどうなの?例の四角関係はまだ続けているの?」
と七乃葉が聞いてきた。
「それがさあ、七乃葉聞いてよ。私の三種の神器の『貢(洋服やバッグ等を貢いでくれる)』的存在のおじさまが心臓発作で急に亡くなって、今日がそのおじさまの告別式だったものだから私行って来たんだけど、驚く事にそのおじさまって『送(車で家まで送ってくれる)』的存在の楓駕(ふうが)の父親だったのよ。
し・か・も、事も有ろうか私がバイトをしているファミレスの社長さんだったの。でもっておまけに『奢』的存在のチーフマネージャーがおじさまんトコの娘婿だったの。私もうびっくりしちゃった。でさ、おじさまったら結構大規模にファミレスを全国展開してたみたいで、弔問客の数の多さに圧倒されたの。それなのに楓駕ったらこの私に正式な彼女になって欲しいなんて言い出してさあ……」
「うっは。それはヤバイわね。ってか、それって天文学的な確率よね。普通はそんな至近距離の相関関係にある男性達と付き合う事なんて滅多にないもの。しっかしそれって考えれば考えるほど奇妙な関係だわね」
と七乃葉はさも可笑しそうに笑った。
と七乃葉が聞いてきた。
「それがさあ、七乃葉聞いてよ。私の三種の神器の『貢(洋服やバッグ等を貢いでくれる)』的存在のおじさまが心臓発作で急に亡くなって、今日がそのおじさまの告別式だったものだから私行って来たんだけど、驚く事にそのおじさまって『送(車で家まで送ってくれる)』的存在の楓駕(ふうが)の父親だったのよ。
し・か・も、事も有ろうか私がバイトをしているファミレスの社長さんだったの。でもっておまけに『奢』的存在のチーフマネージャーがおじさまんトコの娘婿だったの。私もうびっくりしちゃった。でさ、おじさまったら結構大規模にファミレスを全国展開してたみたいで、弔問客の数の多さに圧倒されたの。それなのに楓駕ったらこの私に正式な彼女になって欲しいなんて言い出してさあ……」
「うっは。それはヤバイわね。ってか、それって天文学的な確率よね。普通はそんな至近距離の相関関係にある男性達と付き合う事なんて滅多にないもの。しっかしそれって考えれば考えるほど奇妙な関係だわね」
と七乃葉はさも可笑しそうに笑った。