姉が作った薬のせいなのかおかげなのか…って!誰が感謝するか!という名の物語




「姉貴ー!姉貴ー!」



俺は姉貴の部屋のドアを何回も叩いた



クソ!まだ寝てるのか?



忙しいんじゃねえのかよ!天才科学者よ!




「姉貴ー!こらー!」


【バーン!】


急にドアが開いて


俺の顔に勢いよくなんというかバーン!ってなった


「なに?誰?」



はぁ!!??



「誰じゃねえよ!
俺の筋肉ないし!なんかちっちゃくなってるし!
どういうことだ!」


「は?あんた遥斗なの!?」



なんだとー!?



「俺だろうが!声も違わないよな!?」


声は変わってないんだよ



「え…マジで遥斗なの……?」


「だから!どんな姿してるんだよ!」



それだけ見れればいい!


姉貴の部屋には全身が写る鏡があるはずだ!


「あ、ちょっと待って!
お姉ちゃんね、レポートを提出しなきゃいけないんだ
だから外出てくる!じゃあね!」



【ビューーん!!】



姉貴はパジャマのまま家を出た



逃げたのか?


やっぱ失敗しやがったな



ヘナヘナな体がもっとヘナヘナになったとか?


もうどうでもいいや


俺は生ゴミ臭い姉貴の部屋に入り


鏡の前に立つ







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