姉が作った薬のせいなのかおかげなのか…って!誰が感謝するか!という名の物語
今日も学校に行く
晴れて高校一年生になったが
もう夏休み前だ
誰一人俺に話しかけてくれない
「はい、じゃあテスト返すぞー」
期末テストを返却するみたいだ
「科川遥斗(カガワハルト)」
先生が俺の名前を呼ぶ
「はい…」
聞こえるか聞こえないかの声で返事をする
「おーい!科川!
またどうせ赤点なんだろー!
喋れないしヘナヘナだし、良いとこ一つもねぇなww
ぎゃははははwwww」
黙れ
いや、黙れだけじゃダメだ
ふぁっきゅー!
そんな怒りを飲み込んで
テストを受けとる
「んー科川、
お前のお姉ちゃんはもっといい点数取ってたぞ?
なんで教えてもらったりしないんだ?」
先生は俺の姉貴を知ってるみたいだ
でも比べられても困るし
俺は遥斗だからな