姉が作った薬のせいなのかおかげなのか…って!誰が感謝するか!という名の物語
ピンチ俺
喋れない
今冷静に綺麗とか言ってたけど
実際は声を出したら震えてるだろうし
鼻の下は伸びるし
なんかもう言葉に出来ないくらい興奮してます!!
「なんなんですかって聞いてるんですけど」
「……」
「…はぁ」
凛さんはため息をつく
なんかさーせん
「髪、綺麗ですね」
!?
まさかの出来事
凛さんはあろうことか
この変態に話しかけてきた
「か!かみ!?」
俺はテンパっていつもより高い声が出た
てかびっくりしすぎて声出た
「髪綺麗な女の人うらやましいですよ?
日本人って感じがして」
凛さんはなんの気も知れず
ほほえんでいる
なんだ、よく見ればそんなに怖そうじゃないじゃん
てか顔可愛い
だがもうこれ以上喋れない
あんなに攻め気でいた俺だが
話しかけられた瞬間にシャイが爆発した
【ばしゃーーん!!】
勢いよく湯船を出た俺は
そのまま銭湯を出る