姉が作った薬のせいなのかおかげなのか…って!誰が感謝するか!という名の物語
「はあ…」
休み時間になって深いため息をつく
なんで喋れないんだろ…
まあ友達なんかいなくてもやっていけるけどね
でも欲しいっちゃ欲しい
とぼとぼと廊下を歩いてると
【ガンっ!】
「きゃ!」
あ、やべ、女の子とぶつかっちゃった
「すみま…」
あーれー!?
女の子は倒れて
おパンツタイム!!!
あ!見えてる!見てない!ガン見したい!でも見れない!いや、見た!もっかい見る!
「いたたた…」
てかダッシュでぶつかってきたのそっちだし
俺は何も悪くない
「ねえ」
女の子は立ち上がる
……ちょっと待てよ…
この子
あの不良で有名な荒井凛(アライリン)さんじゃないですかー!!
説明しよう
荒井凛さんは入学当時から不良と恐れられ
入学の日に男子生徒三人を病院送りにしたという
それはそれは怖いお方なんですよ
ヤバイ…
「ねえってば!」
「は、はい…」
「パンツ見たでしょ?」
【ギクゥ!!】
荒井凛さんは微笑んでるかのようだけど
なぜ微笑むのだ!?
「み、見てません」
「あ、そ」
そう言って荒井凛さんは
なぜか俺の近くにまで寄ってきた
なに!?怖い!
そして
【ギュ!】
は!?
荒井凛さんは俺に抱き付いた
な、なに…?
え、ちょっ!
「パンツ見て興奮したの?」
な、何を…
「しししし、してません!」
俺の目は完全に言ってるだろう
興奮はしてる、
それよりも
【ドキドキドキドキドキドキ】
こっちの方が大きかった
女の子に抱き締められるなんて初めてで…
「あたしが抜いてあげるよ」
【ギーーーーーーン!!】
いけないところがおはようしました!
おはようごさいます!
待て…
凛ちゃんは俺に抱き付いてるわけだから…
まずい…当たる…
そんな心配をしていると