姉が作った薬のせいなのかおかげなのか…って!誰が感謝するか!という名の物語
「遥斗、それはお姉ちゃんに対する仲直り宣言でいいんだね?」
「………へ?」
仲直り宣言?
「そ、そんなつもりはない!
姉貴の肝臓をたべたいだけだ!」
「まあよいよい、遥斗がお姉ちゃんのこと大好きだってことはよくわかったから
部屋入りな」
俺は姉貴の部屋に連れ込まれる
本当に色々な実験に使った道具が多すぎる
この実験でどれだけの人達が迷惑をかけられてきたかと思うとやはり肝臓をたべたい
「今度は何するつもりだ?」
姉貴の肝臓を狙ってる俺は威嚇した目付きをするが
姉貴は依然として微笑んでいる
「これでしょ?これこれ」
姉貴はひとつの小説を取り出した
「君の肝臓をたべたい」
姉貴が取り出した小説は
表紙が綺麗でホラーとは全くの別物だった
「これお姉ちゃんも大好きなんだよねー」
姉貴はペラペラとその小説を読み始める
「ち、ちがう、そんなつもりじゃ」