19年後
  そう愛実に言われた大垣は照れくさそうに
「僕は高校3年間ずっと佳夏さんが好きでした。でも勇気がなくて言えずにいました。




 そしてたまたま高校の修学旅行の際泊まったホテルの洗面所に、佳夏さんが置き忘れたネーム入りの櫛を見つけたんですが、その時はすぐに櫛を返えさずに部屋に持ち帰りました。




  そしてしばらくその櫛をじっと眺めていたんですが、フッと『櫛=9×4=36』と言う数字が頭に浮かんだんです。




  だからこのまま櫛を返すよりか19年後にもしも佳夏さんが独身だったら、その時に告白をしようと思ったんです。
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